ライトショアジギングを始めた人が必ずたどり着く釣りが、シーバス釣りだとわたしは思っています。
ルアー釣りは今でこそ、ショアジギングとして広く海釣りで導入されていますが、ルアー釣りが広く普及したのは、ブラックバスを釣るバスフィッシングとして、2000年代から定着してきました。
しかし、ブラックバスが沼や湖に放流され、多くの魚を食い荒らして自然の形態を変えてしまうことで、指定外来魚に認定され、どこでも釣ることが難しくなってきました。
そんなバス釣りを行っていたアングラーがバスフィッシングの手ごたえと感触を海に求めた結果がシーバス釣りなのです。
そこでこの記事では、
について要点的なところを中心に紹介していきたいと思います。
釣りを極める為に!
そもそも、シーバスって何者?
あまり釣りになじみがない人には、シーバスと言われてもピンとこない方も多いと思います。実際、私も2,3年前はシーバスの話をされるとシーバスって何魚???と言っていました。
そりゃそうです。シーバスって正式な名称の魚はいませんから!シーバスとは造語であり、そのままの意味で【海のバス(ブラックバス)】という意味になります。
シーバスの正式名称
んじゃシーバスの正式名称は何なのか?と言いますと、ズバリ【スズキ】のことを言います。スズキと言われればピンとくる方も多いはずです。スズキは出世魚と呼ばれる魚で、最大で1mを超えるサイズになる魚です。
スズキと呼ばれるサイズは主に60㎝以上のサイズを言い、シーバスとはこの60㎝以上クラスのサイズを言います。
又、30㎝前後のサイズは、フッコと呼ばれており、このサイズを狙った【チーバス釣り】と言われる遊びの釣りも定着しています。ちなみにチーバスとは小さなシーバスという意味です。
シーバス釣りの魅力
ではなぜ、ライトショアジギングの中でも多くのアングラーがシーバス釣りに魅せらえるのかと言いますと、それは単純に【ブラックバス以上の暴れっぷり】が多くのアングラーの心を虜にしているのです。
この暴れ具合が単純な動きではない為、多くのングラーが、釣りの際に複雑な動きをするシーバスとの駆け引きに夢中になってしまい、病みつきになってしまうのです。
シーバスの暴れっぷり
以前、ライトショアジギングの基本!青物釣りの記事で、青物は初心者向けの魚だと説明しましたが、青物の場合は基本単調な動きが多いです。
青物は、ルアーに食いつくと同時に横に走り出すため、引っ張られる形になりますが、横走りだけなので、サイズが小さいと意外と単調な手ごたえで釣るのもそれほど難しくありません。サイズが大きいとかなりの手ごたえになりますが・・・
しかし、シーバスは違います。シーバスは横走りをする他に、ジャンプしたり潜ったりして上下での動きもします。ただ単純に竿を立ててラインを巻き取るだけのランディングでは、バラしてしまう可能性があります。
又シーバスの一番の必殺技が【エラ洗い】です。一番シーバスをバラしてしまう可能性が高いのがこのエラ洗いを行われた時です。
シーバスの必殺技【エラ洗い】
エラ洗いとはどんな技なのかと言いますと、ジャンプをして頭をブンブン振り回す行為です。ジャンプした際に頭を左右に振り回されるとフックが外れたり、ラインが切られてしまう可能性があります。
元気が良いシーバスは、このエラ洗いをランディング中に何度かやられます。アングラーはこの必殺技であるエラ洗いをされると、バラしてしまうのではないか?とハラハラドキドキしてしまうのです。
この必殺技を出されても釣りあげた時の満足感は、是が非でもないくらいの充実感に満たされれます。
シーバス釣りはショアジギングの極み
シーバス釣りが多くのアングラーに支持されるもう一つの理由が、釣れる場所にあります。青物の中でもブリやカンパチと呼ばれる大型のサイズは、丘釣りから釣るのはかなり稀です。そのくらいのサイズを求めてしまうのであれば、船釣りが中心になってきますので、ライトショアジギングとは言えなくなってしまいます。
しかし、シーバス釣りは少し違います。大きなサイズで80㎝以上の大きさを誇るランカークラスと呼ばれるサイズを丘からでも釣ることができるのです。その一番の要因はシーバスの生態にあります。
シーバスの生態
シーバスと呼ばれるスズキは、淡水と海水の両方を行き来する少し変わった魚です。シーバス自体はかなり雑食のフィッシュイーターの為、その時期によって、海に行ったり川に行ったりしているのです。
特にシーバス釣りのポイントして一番あげられるのが河口です。河口とは川の水が海に出ていくところです。どんな川も最後は海にたどり着きます。
この河口でシーバスは良く釣れます。シーバスは海でイワシなどのベイトが沸いている時期は海のサーフやテトラ帯に現れ、海でのベイトがなくなると、アユの稚魚などを求めて川を上がってきます。その為、その海と川の中心部である河口が一番の釣り場となるのです。
船釣りでスズキを釣った?なんて話あまり聞かないと思いませんか?釣れないことはありませんが、青物などと違い、あまり沖合には出没しないのです。
その為、シーバスは年間を通して釣ることができる魚と言えます。もちろん、一番釣れる時期と釣れない時期がありますが、河口がメイン場となっているため、河口付近を攻めていれば、年間を通して釣ることも可能なのです。
シーバス釣りの魅力纏め
いかがでしたでしょうか?ライトショアジギングを行っているヘビーアングラーの方に人気が高いシーバス釣りの魅力について説明してきましたが、要点をもう一度おさらいしますと、
- シーバスは暴れっぷりが激しい
- シーバスは丘からでも80㎝以上クラスを釣れる
- 河口がメインの魚の為、時期があまり限定されない
正にライトショアジギングの極みこそがシーバス釣りです。【釣るのも難しい】【丘から大きなサイズが釣れる】【年間を通して攻めることができる】とこれほど三拍子そろった魚はいません。この条件こそが多くのライトショアジギングアングラーがシーバス釣りに魅了される原因なのです。
シーバス釣ったら1人前
丘釣りであるライトショアジギングで、シーバスを釣れるようになったら1人前です、特にランカーと呼ばれる80㎝以上のサイズを釣りあげたら、トップアングラーと十分自慢してもいいレベルです。
シーバス釣りを極めるには単純な釣りテクでは釣りあげることができません。知識、駆け引き、テクニック、タックル、全ての条件を整えても、中々釣ることができないのがシーバスです。
しかし、釣ったら最後、必ずあなたも魅了されるのは間違いありません。
ライトショアジギングの中でも多くのアングラーに人気が高いシーバス釣り!青物釣りの時期がひと段落したら、次のステップの釣りとして初めてみてはいかがでしょうか?