ライトショアジギングに必要なロッド、リール、ライン、ルアーとタックルの準備が完了したら、次はいよいよ仕掛けを作って実践開始です。
ライトショアジギングなどのルアーを使う釣りは、サビキ釣りなどの生エサ釣りの仕掛けとは根本的に異なり、ルアー釣り専用の仕掛けのつくり方を覚えなければいけません。
ここではそういった基本的なルアー釣り用の仕掛けの作り方について纏めていきたいと思います。
釣りを極める為に!
ルアー釣り用の仕掛け作りに必要なもの
ルアー釣りで使う仕掛けを作る為に必要な部材はたった2つしかありません。それは、
- リーダー
- スナップ
です。基本的にはラインとルアーを繋げば釣りを行うことができるので、大掛かりな仕掛けを作る必要はありませんが、ライトショアジギングやエギングといったルアー釣りにはそれ専用の仕掛けを作らないといけません。
エサ釣りとルアー釣りの仕掛けの作り方の一番の違いは、【使用するライン】が大きく影響しています。ではラインで何が違うのかと言いますと、
ラインでの違い
エサ釣りで使用するラインは、大概ナイロンラインとフロロカーボンラインが多いです。これらのラインは伸縮性が高い為、引っ張る力に応じて伸縮を行います。その為、魚がかかった時に魚の力を吸収するので、切れることはめったにありません。
しかし、ルアー釣りで使用するPEラインは伸縮性がかなり低い為、魚がかかった際に、合わせる(魚に針を食い込ませることを合わせると言います)ときに切れてしまう可能性があります。
又、ナイロンやフロロカーボンのラインは、基本的に根がかりを起こした場合は、無理やり引っ張れば途中でラインがきれます。ラインは切れてしまいますが、仕掛けを作り直せば、又釣りを開始することができます。
しかし、PEラインはめったに切れません。ルアーが根がかりを起こしてしまい、引っ張っても引っ張っても切れない時は、途中でPEラインを切り捨てなければいけなくなってしまいます。
リーダーの必要性
そこで必要になってくる部材が【リーダー】と呼ばれるモノです。日本語では力糸と言われています。リーダーは、PEラインとルアーの間に繋ぐラインのことで、釣り方によりますが、大体1ⅿぐらいの長さをPEラインとルアーの間に繋ぎます。
リーダーは、PEライン以外のナイロンラインでも釣る魚種によって使われることがありますが、ルアー釣りでは絶対に付けなければいけないラインです。
リーダーをつけることによって、PEラインでも魚がかかった際の合わせの対応が取れますし、根がかりを起こした際にも、引っ張ればリーダーの部分から切れる為、PEラインを無駄に途中から切り捨てたりしなくてすみます。
それ以外にもPEラインは擦れ切れに弱い為、魚がかかった際に魚の歯で切れたりすることがあります。その点もリーダーをつないでいれば、補うことができます。
改めてリーダーの必要性について要点を纏めると、
- 合わせが取りやすくなる
- 根がかりしてもリーダー部分で切れる
- 魚の歯による擦れ切れ防止になる
の3点が重要なポイントになってきます。
リーダーに使われるライン
勘のいい方なら気づいたかもしれませんが、リーダに使われるラインは、ナイロンやフロロカーボンのラインです。PEラインはリーダー向きのラインではありませんが、先ほど説明した3つのポイントを押さえてるラインがナイロンやフロロカーボンのラインです。
ライトショアジギングのラインスタイルとしては、メインラインがPEラインで、リーダー(サブライン)としてナイロンやフロロカーボンのラインを使うといったスタイルになります。
ルアー専用スナップの必要性
次に必要なのがスナップと言われる部材です。
スナップとはルアーをつける金具の事で、エサ釣りなどではよくスナップ付きサルカンと言われ売っている部材に相当します。ルアー釣りで使うスナップは、ワンタッチ構造でルアーの取り外しが行いやすい作りになっており、ちょくちょくルアーチェンジを行うルアー釣り専用に開発されています。
ライトショアジギングのリーダーとスナップの適合サイズ
リーダーとスナップの内容について理解できたのなら、次はライトショアジギング用に適したリーダーとスナップのサイズについて確認をしておきましょう。
ライトショアジギング向けのリーダー
リーダーとして選ぶべきラインにもサイズがあります。釣る魚の大きさに応じて必要な強度を選ばないといけません。
ライトショアジギングで使用するリーダーは、使用するPEラインと同等かそれ以上の強度が好ましいです。私的にはどちらかと言えばPEラインよりも強度があるほうがオススメです。
又、リーダーに使うラインは、フロロカーボンかナイロンがありますが、私はフロロカーボンのリーダーがオススメです。フロロカーボンの方が擦れ切れには一番強いラインだからです。
擦れ切れに強いということは、障害物で擦れることでラインが切れる心配が少なくなるメリットがあります。具体的には、テトラ帯や磯場などでラインが擦れることです。釣った魚が岩場やテトラ帯に潜ってしまった場合、ラインが弱いと擦れるだけできれてしまいます。そういった擦り切れを一番防止してくれるのがフロロカーボン性のリーダーというわけです。
私の個人的な見解ですが、具体的に必要なリーダーの強度を簡単な早見表にすると、
PEライン号数 | ポンド(lb.) | 必要リーダー号数 | ポンド(lb.) |
0.6号 | 6lb | 1.5号~2.5号 | 6lb~10lb |
0.8号 | 8lb | 2.0号~3.0号 | 8lb~12lb |
1号 | 10lb | 2.5号~4.0号 | 10lb~16lb |
1.2号 | 12lb | 3.0号~5.0号 | 12lb~20lb |
1.5号 | 15lb | 4.0号~6.0号 | 16lb~22lb |
2号 | 20lb | 6.0号~8.0号 | 22lb~30lb |
になります。これは4ブレードのPEラインで考えた場合のリーダーの強度なので、私がオススメしている8ブレードの1号のPEラインを使用しているのであれば、20lbがPEラインの強度なので、リーダーはそれ以上のlbが必要になるので、5.0号か6.0号のリーダーがオススメになります。
私が実際に使用しているオススメリーダーはこちらになります。シーバスにも対応できる強度を保有している価格的にも手ごろなフロロカーボン製のリーダーです。
ライトショアジギング向けのスナップ
スナップについても同様の事が言えます。PEラインとリーダーは、最低でも同じlbの強度が必要なので、必然的にスナップも同等かそれ以上のlbの強度が理想になります。
ラインとリーダーの強度が同じでもスナップの強度が弱いと何の意味もありません。ラインが魚の強度に耐えられても、スナップが耐えられないのであれば、ルアーごとスナップからちぎられてしまいます。その為、最低でも同様のlb数が必要になるのです。
私のオススメスナップは、オーナーのクイックスナップです。値段も300円ぐらいで18個入り、スナップの強度も12㎏ぐらいあるので、よほどの1ⅿクラスの大物でもかからない限り取れることはありませんし、ルアーの取り外しもクイックと付くだけあって非常に簡単にできます。
ライトショアジギング用仕掛けの作り方
ライトショアジギング用のリーダーとスナップの準備ができたら、いよいよ仕掛けづくりに入ります。と言っても、PEラインとリーダーとスナップを結びつけるだけなので、必要な結び方さえ知ってしまえば結んで終わりです。では、その結び方について説明していきます。
PEラインとリーダーの結び方
まず、最初に行わなければいけないのが、PEラインとリーダーの結合です。PEラインとリーダーを結ぶ方法は一般的にはFGノットとSFノットと言われる結び方が定番です。
通常、PEラインとリーダーを結ぶ際は、ラインどうしを直接結ぶことになるのですが、普通の直結び(玉結びとか)だとその結び目から解けてきます。そこで必要なので、結び目が取れない強度を持った結び方、FGノット、SFノットと言った結び方なわけです。
FGノットの結び方
FGノットの結び方については下の手順のようになります。
FGノットの結び方は主にシーバス(スズキ)釣りの方に人気が高い、強度が強めの結び方になります。結び目の強度が強いため、シーバスや青物の大型サイズの強度に耐える事ができますが、結び方が慣れるまで難しいのがやっかいなところです。
SFノットの結び方
SFノットの結び方についてはこちらの手順になります。
こちらはFGノットの結び方より簡単ですが、FGノットの結び方よりも若干強度が落ちる為、青物釣りなどの時にオススメです。
結び方の使い分け
上で2つの結び方について紹介しましたが、どちらの結び方でも構いませんができれば、
- 通常の青物サイズ⇒SFノット
- シーバスなどの大物サイズ⇒FGノット
と覚えておくといいでしょう。もしこれ以外の結び方について知りたいのであれば、サイト【SEAGUAR】さんの
のページを参考にしてみるといいです。上で紹介した2つの結び方もこのサイトさんから画像をお借りして貼り付けているので、もっと詳しく知りたい方はそちらで確認してみてください。
リーダーとスナップの結び方
最後はリーダーとスナップの結び方です。リーダーとスナップの結び方については、完全結びがオススメです。
この結び方は、ルアー釣り以外でも、普通の漁師の方も使っている定番中の定番の結び方です。もちろんこれ以外の結び方もありますので、詳しく知りたい方は、先ほど紹介した【SEAGUAR】さんのページで確認してみてください。
ライトショアジギング用仕掛け纏め
ルアー釣りで必要な仕掛けを作る為の部材は少ないです。リーダーとスナップさえ準備して結んでいけば、後はルアーをつけ外しするだけです。
しかし、ルアー釣りは過度のアクションを行う為、それぞれの部材と結び方にも必要な強度を求めなければいけません。特にライトショアジギングは、丘からの釣りでは比較的大きめの魚を釣る釣り方なので、それに応じた必要な強度があります。
ライトショアジギングを極める為にも、ここまで紹介してきた内容をしっかり覚えて、自分が目標とする魚種やサイズ、ルアーアクションに耐えれるあなたなりの仕掛けを頑張って作成してみてください。