サビキの遠投釣りや、ショアジギングを行っている人にとって、自分の投げた仕掛け(ルアー)がどのくらい飛んだか飛距離を気にしたことはありませんか?特に、ルアー釣りを行っている人であれば、チョイスするルアーによって飛距離は全く違うものなので、キャスティングの度に気になる人も多いはずです。
私はライトショアジギングをメインとして釣りを行っているため、自分のキャストしたルアーの飛距離には特に神経を使って把握しています。その日の釣り場の天候や自分のコンディションなどによっても飛距離は結構変わりますので、何回かに1回はどのくらい飛んだのか調べながらキャストする日もあります。
特にショアジギングをされる方にとっては、飛距離は重要な釣的要素の一つなので、自分の持っているタックルやキャスティングレベルでどのくらいの飛距離があるのか、しっかりとした数値として把握しておく必要があるはずです。
そこで、この記事では、
について詳しく説明していきたいと思います。
釣りを極める為に!
飛距離を計測する方法
自分がキャスティングした飛距離を知らべる方法は大きく分けて2通りあります。
それは、
- 計測器を使って飛距離を調べる方法
- 体感で飛距離を調べる方法
です。しっかりした精度を取っていきたいのであれば、計測器を使うのが良いですし、大体の目安で良いのであれば体感でも問題ありません。どちらがいいかは自分のスタイルに合わせてチョイスしてみてください。
計測器を使って飛距離を調べる方法
計測器を使って調べる方法は、ロッド(竿)に専用の機械を設置するだけです。様々な機械がありますが、一番代表的なものとしては、ラパラ(メーカー名)のラインカウンターが有名です。
上の商品がラインカウンターになります。もともとはベイトリール専用の計測器なのですが、スピニングリールにつけて使用しても使用することが可能です。普通の使い方としては、ベイトリールで沖釣りをする際に、水深を調べる為に使うものなのですが、リールでの巻き取り量を調べる為に使用することもできます。
この手の計測器はいろいろありますが、一番無難なのが、このラパラのラインカウンターで、一番有名どころですし、非常に性能も優秀です。値段も大体3000円くらいなので、決して安いとは言えないかもしれませんが、1つもっておけば、何時でも使うことができるので、持っておいても損をすることはありません。
使用方法としては、まずロッドに取り付けます。その後、キャスティングをしてラインを巻き取る前に、製品の左部分にある溝にラインを通すだけです。後は、ラインの巻き取りに応じてカウンターが動きますので、計測できます。
元々がベイトリール用なので、スピニングリールに使用するのは若干工夫が必要かもしれませんが・・・ま~私が使っている感覚としては、大体の飛距離を調べるには十分です。
ちなみに計測器に関しては、これ以外にも多くのモノが各メーカーからでているようなので、自分で調べてみて、スタイルに合ったものをチョイスするのもいいかもしれません。
体感で飛距離を調べる方法
次に紹介するのは自分の感覚(体感)で調べる方法です。体感で調べると言っても、目を閉じて、精神統一をして調べるような方法(笑)ではありませんので、もちろんある程度のしっかりした方法です。
その方法はものすごく単純で【着水後の巻き取ったリールの回転数で調べる】といった誰でも簡単にできちゃう方法です。やり方としては、
- キャスティングをして投げる
- 糸ふけ分を巻き取ってラインを張った状態にする
- 2の状態からリールを巻き取って巻き取り回数を調べる
- リールの巻取り量に巻き取り回数を掛けて計算する
の手順です。もう少し詳しく説明すると、
キャスティングして投げる
キャスティングについては、使用するルアーや仕掛けによって飛距離が違うと思いますので、まずは、自分のキャスティングしたルアーや仕掛けがどの辺まで飛んだか目で追いかける必要があります。大体で良いので、ドボン!といったところが着水ポイントになります。
糸ふけ分を取ってラインを張った状態にする
着水ポイントがわかったら、弛んでいる分のラインを巻き取ります。この作業が一番重要なところで、しっかり弛んだ分のラインを巻き取った状態でないと、正確な飛距離を把握するのが難しくなりますので注意が必要です。
目安としては、ラインがピンと張った状態になるので理想です。注意点としては、風が強い日や、波が高いときなどはそのらの環境によって、ラインがだるんでいるのがどうかわかりにくいときがありますので、出来るのであれば、日中の天気が良く、波も住んでいるときが一番正確に飛距離を把握するにはベストです。
リールを巻き取って巻き取り回数を調べる
ラインが張った状態になったら、後はルアーや仕掛けが自分の手前まで来るまで、巻き取り回数を数えながらリールを巻いていきます。あまり早く巻きすぎると何回巻いたか分からなくなってしまう時があるので、自分のペースがゆっくり巻いていきましょう。
注意点としては、あまりゆっくりやりすぎると、深さがない場所では、根がかりしてしまう時がありますので、ルアーや仕掛けが底に付きっぱなしにならない速度で巻くのが重要です。
リールの巻取り量に巻き取り回数を掛けて計算する
最後は自分の数えた巻き取り回数を、使用しているリールの巻き取り量にかけて、計算します。通常リールには1回転での巻き取り量といった目安が存在します。私がこのサイトでオススメしているシマノのナスキー4000XGについては約99㎝の巻取り量になります。下の製品がナスキーの4000XGです。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | PE糸巻量(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長(mm) | 本体価格(円) |
1000 | 5 | 2/3 | 215 | 0.8-240、1-190 | 66 | 45 | 10,900 |
C2000S | 5 | 2/3 | 220 | 0.6-150、0.8-110、1-80 | 66 | 45 | 10,900 |
C2000HGS | 6 | 2/3 | 220 | 0.6-150、0.8-110、1-80 | 79 | 45 | 10,900 |
2500 | 5 | 3.5/9 | 250 | 1-320、1.2-220、1.5-160 | 73 | 55 | 12,500 |
2500HGS | 6.2 | 2.5/4 | 250 | 0.6-200、0.8-150、1-110 | 91 | 55 | 12,500 |
C3000 | 5 | 3.5/9 | 250 | 1-400、1.5-270、2-180 | 73 | 55 | 12,500 |
C3000HG | 6.2 | 3.5/9 | 250 | 1-400、1.5-270、2-180 | 91 | 55 | 12,500 |
C3000DH | 5 | 3.5/9 | 280 | 1-400、1.5-270、2-180 | 73 | 40 | 13,000 |
4000 | 4.7 | 6/11 | 295 | 1-500、1.5-320、2-210 | 75 | 55 | 13,500 |
4000XG | 6.2 | 6/11 | 295 | 1-500、1.5-320、2-210 | 99 | 55 | 13,500 |
C5000XG | 6.2 | 6/11 | 300 | 1.5-370、2-320、3-190 | 105 | 55 | 13,500 |
この表はナスキー製品の種類ごとのスペック表になります。この表で言うところの【最大巻上長さ】といった項目がリール1回転当たりでの巻き取り量になります。なので、巻上量が99㎝のナスキー4000Xgで100回転巻けたのであれば、99×100で9900㎝=約99mぐらい飛んだ!といった計算になるわけです。と言っても、ラインのテンションなどの張り具合によって、若干の誤差がでるので、私の場合はこれに0.95かけています。なので、99m×0.95で94mが正確な数値になります。
何故0.95かけているのか?と言いますと、最大巻上量が99㎝でも、毎回99㎝巻いているわけではありませんので、波の状態やラインのテンションによって1回転毎のずれが発生します。その誤差率を修正するために0.95かけているわけです。
飛距離計測方法纏め
釣りを行っている方で飛距離を気にしたことがない人はいないと思います。自分のキャスティング距離がどのくらいなのか把握するのは、レベルアップするのには非常に重要な事です。
フルキャストするとどのくらいの距離を飛ばすことができるのか?使用するルアーや仕掛けでどのくらいの違いがあるのか?自分のスタイルに合わせた飛距離を把握しておくのは釣りを極めるのに非常に助けになるはずです。
私の飛距離
私はライトショアジギングの釣りをメインとしているので、使用するルアーでの飛距離把握は非常に大切にしています。ジグ1本でも飛距離は違います。通常の600円ぐらいの40gジグだと80~90mぐらいの距離ですが、タングステンの40gジグを使うと、100m以上行くときもざらにあります。(ちなみにタングステンとは比重が重い材質の事です。)
その他では、風の影響や自分のキャスティング方法などでも飛距離は違いますので、上で説明した方法を使って、いろいろデータを取りながら自分のキャスティングスキルの把握を行っています。
上では計測器を使う方法と、体感で計測する方法の2通りの方法を紹介しましたが、計測器を使わなくても、体感で計測する方法だけでも覚えておくと便利です。
遠くでナブラが立っているときに、自分が使用しているタックルやルアーの組み合わせでどのパターンが一番遠くまで飛ぶのか、知っているのと知らないのとでは釣果に大きく直結します。
たかが飛距離ですが、自分の能力を把握するためにもしっかりと飛距離計測方法を勉強をして釣りに挑んてみてください。