ライトショアジギングアングラーの方で、ナブラが立っているのが目視で確認できるのに、自分のキャスティングレベルではその位置までルアーを届けることができず、悔しい思いをしたことはありませんか?
ナブラ?と言えば、釣りを行っている方にとっては、目に見える誰でも釣れる高確状態のようなものです。そのポイントにルアーを届けることが出来れば、かなりの確率で魚をゲットすることが可能です。
しかし、ナブラは、結構沖合の近くで発生する可能性の方が高く、ショアから100mぐらいの飛距離を飛ばすことが出来ないとピンポイントで捉えるのはなかなか難しいはずです。
ナブラでなくても、ショアから青物釣りをメインとしている方にとっては、最低でも100mぐらいの飛距離をだすスキルがあるのとないのとでは釣果は全く違うと言えます。
そこでこの記事では、
について私の経験と共に紹介していきます。
釣りを極める為に!
ライトショアジギングで100以上の飛距離を出すには?
まず始めに飛距離を出すために必要な要素は2つの要素に分類することができます。それは、
- キャスティングスキル
- 使用するタックル
です。簡単に言ってしまえば、この2つをある程度高いレベルで実行出来れば、100m超えは意外と難しくないと思います。
キャスティングとタックルでの違いは?
では、このキャスティングスキルと使用するタックルでの違いがどのくらいなのかと言いますと、単純に6対4ぐらいの割合だと思います。どれほどいいタックルを持っていても、やはり一番の要素は自分のキャスティングスキルです。その次に使用するタックルでの違いがでてきます。
最初は安いタックルでも構いませんので、飛距離を出すために必要なキャスティング方法をある程度習得してから、自分の感覚に合わせたタックルを準備していくのが好ましいです。
せっかくいいタックルを購入しても、タックルを使いこなせるだけのキャスティングスキルがないのでは、せっかくのタックルが台無しになってしまいます。
そこで、まずは100m以上の飛距離を出すために必要なキャスティング方法から紹介していきます。
100m以上の飛距離をだすキャスティング方法
キャスティング方法と一重に行っても、ライトショアジギングで使用する方法はいくつかあります。オーバーヘッドキャストやサイドハンドキャスト、ピッチングなど・・・
これらの方法はキャスティング方法としては、一番基本となるやり方です。これらの方法まで説明すると、時間がかかるのでここでは詳しく説明しませんが、私がここで紹介するキャスティング方法は、【ペンデュラムキャスト】です。
遠くに飛ばすというと、フルキャスト~!!!といったイメージが強いですが、フルキャストはラインやタックルにかかる負担が大きい為、安いタックルを使っている(安いタックルが悪いと言っているわけではありませんが・・・)とライントラブルとなるバックフラッシュなどが発生してしまう可能性が非常に高いです。
せっかく釣れるとわかっている好機の時に、フルキャストしたらライントラブルに見舞われ好機を逃してしまった???ということだけは避けたいです。そういった事がないように常日頃からタックルにかかる負荷を少なくしつつ、飛距離を出すことができるキャスティングスキルを身に着けておく必要があります。その方法がペンデュラムキャストというわけです。
ではペンデュラムキャストってどんなキャスティング方法なのか?と言いますと、簡単に言えば、振り子の方法で、遠心力を使ってキャスティングする方法です。
ペンデュラムキャスト
通常オーバーヘッドキャストでキャスティングする場合は、
- 垂らしは1mくらいで準備
- 後ろに大きく振りかぶり準備
- 剣道の面のように上から下に一気に振りぬく
- 振りぬくと同時にラインを離す
といったイメージです。このキャスティング方法は、結構基本となるキャスティング方法なので、ある程度のレベルに達した人であれば、だれでもできるようになるはずです。
しかしペンデュラムキャストはこれらの動きよりもスマートな流れになります。キャスティングの流れとしては、
- 垂らしの部分は2mくらい?
- ルアーが前からくるっと円を描くように遠心力を加える
- 弧を描く途中でてっぺんに達したときにラインを離す
といったイメージです。ペンデュラムキャストについて詳しく説明すると、かなりの記事量になってしまうので、キャスティング方法について詳しく知りたい方は、こちらの方の記事を参考にすると詳しく書いています。
疲れず手返しよく重いルアーも投げれるペンデュラムキャストのコツ
ペンデュラムキャストのメリット、デメリット
ペンデュラムキャストのメリット、デメリットについて簡単に紹介すると、以下になります。
メリットとしては、
- 飛距離を出せる
- 疲れにくい
- タックルへの負荷が少ない
- 手返し良くすぐキャストできる
といった事です。
デメリットとしては、
- 慣れるまでかなり難しいので、一生懸命練習が必要
が挙げられます。もっと簡単に言ってしまえば【かなり難しいキャスティング方法だけど、習得できれば、飛距離は出せるし、タックルへも自分へも負担が少ない為、効率よく釣りができる!】といえます。
必ず習得しないといけない!というわけではありませんが、タックルのレベルにあまり左右されずに飛距離を出すことができる一番の方法とも言えるので、地道に練習をしながら習得するのをオススメします。
100m以上の飛距離をだすのに必要なタックルとは?
次に紹介していくのがタックルについてです。ただ、勘違いしてほしくないのは、良いタックルを使ったから飛距離が直ぐに伸びるというわけでは無いことを理解してください。良いタックルでも自分の感覚が一番大切なので、その感覚を大切にしながら、ここで紹介するタックル要素を参考にして下さい。
ちなみに飛距離を出すために適したタックルも紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
飛距離を出すために必要なロッドスペックは?
飛距離を意識するのであれば、タックルで一番大切なのがロッドです。そうですよね!投げる為に一番必要なのがロッドなのですから!では、ロッドのどの要素が飛距離に関係してくるのか?と言いますと、一番大切な部分は以下の2つです。
- ロッドの長さ
- ロッドの硬さ
この2つをしっかり意識しながらロッド選びをしてみてください。
ロッドの長さ
ロッドの長さは、単純に言えば長いほど飛距離を出すことが出来る!と言えます。通常、ライトショアジギングで使用するロッドの長さは大体8ft~11ftぐらいが相場だと思います。その中で言えば、最低でも10ft以上の長さをチョイスできれば飛距離を意識したロッドだと言えます。
シーバス狙いなどであれば9ftぐらいが相場ですが、飛距離が一番の釣果に繋がる青物狙いに関しては、10ft以上の長さを意識してほしいものです。
ロッドの硬さ
ロッドの硬さについては、MHあたりが一番理想ではないかな?と私個人としては思っています。
飛距離を出す為に硬さといった観点で考えれば硬いほど飛距離が出る!と言えますが、一番硬いHなどの硬さでは少し硬すぎると思う部分もありますので、魚が掛かった時の合わせの良さも考えればMHが一番理想的だと言えます。
※ロッドの詳しい選び方については、以前書いた ライトショアジギングを極めるロッドの必要スペック の記事を参考にして下さい。
飛距離を出す事を意識したオススメロッドは?
上で紹介したロッドのスペックを網羅したロッドと言えば、シマノのコルトスナイパーシリーズがオススメです。特に10.6ftのMHのロッドはかなりの飛距離を体感することができると思います。
シマノのコルトスナイパーシリーズは、ショアジギングをかなり意識した作りにロッドとなっていて、値段は27000円ちょっと少しはりますが、飛距離を極める為には、ぜひ1本もっていたい最強スペックのロッドです。
飛距離を出すために必要なラインスペックは?
次に大切な要素がラインです。ラインはロッドの次に必要な要素となるので、しっかり把握しておきたいものです。
ラインについては一言で言ってしまえば、【細いライン程飛距離が出る】と言えます。しかし、使用するルアーの重さとの兼ね合いや、狙う魚の大きさによっても違うので、単純に細いラインを使用すればいい?というわけではありません。
ライトショアジギングで使用するルアーの重さとしては30~40gが適当かな?と思います。その点を踏まえ、ジグの重さ、ラインの耐久性を考えれば、8ブレードタイプの1.0号サイズのラインが理想的だと思います。
もし、50~60gの重いルアーを使用するのであれば、1.2~1.5号のサイズが妥当だと思います。
ラインの耐久性やブレードの細かな詳細については、以前書いた ライトショアジギングでルアーを操るPEラインを極めろ の記事を参考にしてください。
飛距離を出す事を意識したオススメラインは?
上で紹介した8ブレードタイプで、ある程度の耐久性を持っているラインであれば、ゴーセンが一番理想的だと言えます。剛戦ジギングは8ブレードで強度は20Ib(9.1㎏)まで耐えられるので、mクラスのブリでもかかると釣れるか微妙ですけど、80㎝程度のブリであれば、ランディングで寄せるには十分なスペックです。
もしそこまでの大物狙いでなく、もっと飛距離を意識したのいのであれば、0.8号サイズを使用してもいいかもしれません。
飛距離を出すために必要なルアースペックは?
次に重要なのが、ルアーです。飛距離を意識したルアーであれば、問答無用でメタルジグだと言えます。近年ではいろんなタイプのルアーが出ていますが、やはり飛距離に関してはメタルジグにかなうルアーはありません。
飛距離の事を言えば、重いほど遠くに飛ぶ?と言える部分もありますが、ロッドやラインの適合スペック以上の重さでは逆に飛ばなくなります。その点も考慮すると、重さとしては、30~40gが一番適当だと言えます。
そのメタルジグの中でも、飛距離を意識したいのであれば、やはりタングステンで出来たメタルジグをチョイスしたい所です。
タングステンとは、材質の事を言い、通常のルアーがよりも比重が重い材質でできています。TGと記載されているルアーがそのタイプになります。
タングステンルアーの魅力とは?
タングステンで出来たルアーの売りとしては、比重が重い為に、コンパクトな形のルアーの作りになっています。タングステンタイプのルアーはコンパクトな作りの分、風の抵抗が少なくなるので、通常の鉛のルアーよりは遠くに飛ばすことが可能になります。
これは私の個人的な意見になりますが、同じ40gのメタルジグをキャストするとしても、タングステンタイプのメタルジグであれば、通常のメタルジグよりも1.1~1.2倍ぐらいの飛距離を出すことが可能だと思います。
タングステンメタルジグの詳しい内容については、以前書いた 青物釣りで釣果を大幅に飛躍させる絶対オススメルアーメタルジグ3選! の記事を参考にしてください。
飛距離を出す事を意識したオススメルアーは?
タングステンタイプのメタルジグは探せば結構ありますが、飛距離と重さを考慮して考えれば、ロッドと同じくコルトスナイパーシリーズのベルサーテが一番最強だと思います。
このルアーは、シマノのコルトスナイパーシリーズといったショアジギングを意識したブランドの1つで、そのルアーバージョンがベルサーテです。重さも20~60gまであるので、自分のスタイルに合わせた重さもチョイスできるので、飛距離を意識したルアーの中では一番飛距離を出すことができるルアーだと言えます。
飛距離を出すために必要なリールスペックは?
最後に紹介するのがリールです。飛距離を出すためにリールの部分で意識する個所としては、ラインの放出部分があります。
キャスティング時にスプールからラインが放出される時にラインがスプールの奥になりすぎるほど摩擦抵抗が発生してしまいます。
そこで重要になってくるのが下巻きです。下巻きをしっかりして、なるべくラインをスプール面のギリギリまで巻いた状態にしておいて、キャスティング時にスプールから放出される際に摩擦抵抗を少なくすることです。
ちなみにスプールとは下の画像の部分を言います。
重要なのは下巻なので、ラインを巻いた際になるべくスプール面と同じ面上に来るように調整していきましょう!
飛距離を出す事を意識したオススメリールは?
リールはあくまでも、ラインを回収するためのモノなので、飛距離に直接的に関係する部分としては少し薄い部分があります。しかし、クイック的な対応を求められる時合の時などは少しでも早くラインを回収する能力が必要になりますので、それ相応のリールを用意したいものです。
私のオススメとしては、シマノのナスキーシリーズのリールが一番だと思います。
ナスキーのリールについては、価格も10000円前後と購入しやすく、スペックも巻取り数が多い為、ショアジギング向けのリールとしてはコストパフォーマンス、機敏性、操作性と多方面において優れています。
リールで飛距離がどうこう変わるといった要素は少ないですが、せっかく飛距離を意識したロッドやライン、ルアーを用意したのであれば、リールもそれ相応のモノを用意したいものです。
ライトショアジギングで100m以上の飛距離を出す方法纏め
ライトショアジギングでの飛距離は、絶対釣果に繋がる大事な要素の一つです。たかが飛距離ですが、10m違うだけで釣れる魚は全くと言っていいほど違う場合もあります。今まで紹介してきた内容をもう一度整理して要約すると、
- 飛距離はキャスティングとタックルで言えば6対4
- キャスティング方法は出来ればペンディラムキャスト
- 使用するロッドは10ft以上のMH
- ラインは8ブレードの1.0号を使用
- ルアーはTG(タングステン)タイプの30~40g
- リールは下巻をしっかりしてスプール面にラインがくるように
- 使用リールはロッドやラインと合うようにバランスよく
といった内容になります。
自分の飛距離把握と練習
ここで紹介した要素を頭にいれてキャスティングを行っても、実際にどのくらい飛んだのか自分で把握できないと何とも言えません。
練習するときにでも構いませんので、しっかり自分がキャストしたルアーがどのくらい飛んだのか把握しながらキャスティングを繰り返しましょう!
自分がキャスティングした際にどのくらい飛んだのか飛距離の把握を行う方法としては、ルアー釣りや遠投サビキで飛距離を簡単に、把握計測する方法 の記事を参考にしてください。
又、キャスティングレベルを上げる為に定期的な練習も行っていくのが上達の近道です。たとえ、近場に海がない人でも様々な工夫をこらせば、幾らでもキャスティング練習をする場所はあります。
キャスティングの練習方法としては、 近場に海がなくてもキャスティング練習をする方法 の記事を参考にしてください。
100m以上の飛距離を出す事を意識しよう!
ここで紹介した内容をある程度把握できたら、後は、100m以上の飛距離が出るまでひたすらキャスティングするだけです。ある程度の中級レベルのあるアングラーの方であれば、この記事で説明している内容を理解して実践してもらえれば、100m以上飛ばすことは結構簡単なことだと思います。
とにかく、自分のキャスティングで何が悪かったのか、飛距離を出すために必要な要素の意味は一体何なのか、1回1回のキャスティングの度に整理しながら実践を重ねてみて下さい。
少しづつ整理しながら実践を行っていれば、そのうち100mなんか簡単に飛ばせれるようになるはずですから!!!